中卒ニートが生まれた家庭環境と学歴コンプレックス
こんにちは、トマニートです。
定時制の高校に通い半年で退学した最終学歴中卒のニートです。
学歴の低さで今まで辛い経験をたくさんしました。
✓ 就ける職が少ない
✓ 毎日、劣等感に悩む
といった具合に、今の学歴社会では中卒に対する風当たりがかなり強く、正直なところ学歴コンプレックスを持っています。
20代の中卒の割合は1~2%と言われています。
学年に一人くらいの確率ですね。。
どうやら中卒には家庭環境も大きく影響しているようなので、今回は僕の家庭環境の話をします。
複雑な家庭環境
幼少期
✓ 母親は朝~夕方まで保険会社で働いて、保育園に通っている僕を家まで連れて帰ってから深夜まで飲み屋の仕事。
酔っぱらうと僕を裸のまま外に放り出したり、2回の窓から落とそうとしたり一時的な虐待がありましたが、「仕事をしていないギャンブル中毒のダメ親父」という大人の事情が分からない幼少期の僕は、公園や遊園地に沢山つれていってくれたり、パチンコの景品でお菓子を持って帰ってくる父親が大好きでした。
一方、母親は常に余裕がない感じで僕に対して怒ってばかりの印象だったので当時は嫌いでした。
小学生時代
小学1年生の夏に我慢の限界に達した母親がマジギレして両親は離婚し、僕は母親に連れていかれました。
母親がどんだけ貯金しても、お金をどこに隠そうとも父親は見つけ出してパチンコで溶かしていたようです。
後々聞くと、この時点で借金が300万円あったらしい。
連れていかれた先にはお父さんとは別の男の人がいて、僕は小学1年生ながら状況を察しました。
新しいお父さんは貯金が200万ほどあり、すべて借金の返済にあててくれました。
残り100万の借金も仕事が終わってから僕や母親が寝ている間に深夜のコンビニアルバイトをして1年後、完済してくれたようです。
団地暮らしで、裕福ではない家庭でしたが幸せな小学生時代でした。
中学生時代
僕が中学生になったある日のこと、実の父親以上に愛情を注いでくれた父親が交通事故で亡くなりました。
母親も僕もショックで数週間は引きこもって現実逃避をしていたと思います。
母親が鬱になり、祖母家で生活するようになりました。
父親が亡くなったショックから立ち直れなかった僕は、新しい中学校に馴染むことが出来ず不登校に。
それでも「勉強は嫌いでも真面目にやっておかないと立派な大人になれないぞ」と口を酸っぱくして言っていた父親の言いつけを守り、家できちんと勉強していました。
中学3年の夏に勇気を振り絞って行った模試では偏差値62あり、母親と担任の先生が驚いて喜んでいたのを今でも覚えています。
「卒業式は当日に行かなくても後日、校長室で卒業式しようね」と担任に言われましたが、変なプライドがあって当日の卒業式に参加しました。
周りの同級生は「あいつ誰?」「知らねぇ」「不登校の○○じゃない?」とざわつき始めて恐怖で涙が出そうになるのを必死で堪えました。
卒業式が終わってからは意外にも「卒業アルバムにサインしてくれよ~」「ちゃんと学校来たら良かったのに」とポジティブな話しかけ方をしてくれる人がたくさんいて嬉しくて終始泣いていました。
高校生時代
勉強は続けていたので学力はそれなりにありましたが、内申点が全部最低の数値で選べる高校は「最底辺の私立高校」「不良が仕切っている公立高校」「通信制高校」「定時制高校」しかありませんでした。
私立高校に通えるお金はないので選択肢は他の3つです。
コミュ力のない僕が不良だらけの高校でイジメを受けずにやっていける自信がなかったので、通信制か定時制で悩むことにしました。
相当悩みましたが、小学生時代の楽しかった学校生活を思い出して定時制高校に通うことを決心しました。
通った定時制高校での生活は本当に楽しかったです。
同じような家庭環境の人、ゲームが趣味で気がある人、一回り年上の社会人などいろんな人がいて貴重な経験になりました。
しかし楽しい時間も束の間、半年後に祖母が倒れて金銭面で相談した結果、「学校を辞めて働く」と決心しました。
そこから3年間のフリーターを経て現在はブログとYouTubeからの収益で生活している事実上のニートです。(今回は中卒の記事なのでこの話はまたの機会に)
大人になってからの人生は自分次第
これまでの僕の人生を振り返って、決して「恵まれた人生」とは言えないと思います。
アルバイトに将来性を感じず、ストレスも貯まり生まれた環境を恨むこともありました。
中卒、高卒になったのには人それぞれ、100人いたら100個の理由があります。
それにも関わらず学歴だけで頭ごなしに見下してくる人や軽蔑してくる人がいます。
僕は中卒といことで職場や人間関係で数え切れないくらい差別を受けました。
とても傷つき心を病みましたが、今ではその経験で「人の気持ちが分かる人間」になれたのかなと思い中卒で良かったと思います。
でも高学歴の人を見ると尊敬と同時に劣等感を感じるので、収入が増えて生活に余裕が出てきたら高卒認定試験を受けて大学に進学すると決めています。
そのために毎日の勉強は中学時代からずっと続けています。
事故で亡くなった父親の「勉強は嫌いでも真面目にやっておかないと立派な大人になれないぞ」という言葉が自分の人生の教科書1ページ目に刻み込まれています。